勝つための戦略!環境(立場)が変わると選択肢も変わる!

今年(2017年)の高校野球も終わりましたね。

早実の清宮君が出場しないということで、「野手の目玉がいない!」なんて言われていましたが、結果は今更説明するまでもなく、広陵の中村くんの大活躍もあり大いに盛り上がりました。

そんな中で高校野球に関するひとつのインタビュー記事がネットに掲載されてから、様々な意見が飛び出し、この記事への批判的な意見が増えたためネットが炎上しました。

自分自身、第一報を聞いた時は、否定的な意見だったのですが、冷静になって考えてみると、「違うかも」と感じるようになったのです。

また、この事例は、ビジネスをする上でも大いに参考になることだと感じたため、私なりに感じたことをお伝えしたいと思います。

 

ネット炎上のキッカケ

ネット炎上のキッカケは、ある高校(以下A高校とする)の監督(以下A監督とする)にインタビューした記事がネットで紹介されたことにあります。

そのインタビューで監督は、「文武両道はありえない」と発言しました。

さらに「文武両道は甘えで2流」と発言したものだから、ネットは炎上です。

なぜ、炎上したのかを考えてみると、「文武両道はありえる」と思っている人が多いということですね。

または、うっすらとは思っていても教育者があからさまに「文武両道はありえない」と発言したことに反発したのだと推測できます。

また、ネットの記事だけを見ると、上から発言されているように感じる文章なんですね。

私自身、この記事を読んだ時は正直「カチーン」ときました。

なぜなら、「頭ごなしの命令」が嫌いだからです。

でも、それだけではないですね。

限られた時間を有効に使って、複数のことを成し遂げているスマートさを賞賛しているような感情があるかもしれないですね。

この記事では、野球で一流になるには、「全てを野球に注がなくてはならない」。

だから、「野球」だけでなく「勉強」にも力を入れているとどちらも一流にはなれず、二流であると言っています。

ここで、甲子園常連校と進学校の野球をする環境を簡単におさらいしてみます。

 

甲子園常連校と進学校の野球をする環境の違い

毎年、高校野球の甲子園大会が始まると新聞やスポーツニュース、ネットと多くので出場校が紹介されます。

特に、優勝候補となる強豪校の話題が中心です。

夏の甲子園は各都道府県の代表が出場します。

しかし、優勝候補となる強豪校はほとんどが私学で、学校が野球に力を入れている学校が少なくありません。

中には、専用グランドを持つ学校もあり、全国から学生を集め寮生活で野球に集中できる環境を作っている学校もあります。

また、強豪校ともなると、もはや学校のクラブ活動の範囲を超え、入部したくても出来ないクラブがあることは実際に耳にしたことがあります。

野球エリートだけを集めて、甲子園を最短距離で目指すための環境を作るためですね。

高度な練習をするためには初心者がいては・・・ということなんでしょう。

一方、進学校はというと、野球部もクラブ活動の一環であり、グランドも複数のクラブと共同で活用している高校がほとんどです。

中には、毎日グランドが使えない高校も少なくありませんね。

それでいて、学業第一なので、早朝や放課後の全ての時間を野球に費やすことは出来ません。

放課後の3時間など、限られた時間でのクラブ活動を行っている学校が多いですね。

 

一般の人が好むのはどっち

いま、甲子園常連校と進学校の野球をする環境の違いを簡単におさらいしてみました。

甲子園で甲子園常連校と進学校が対戦する場合、一般の人はどちらを応援するでしょうか?

甲子園を実際に目指していた方やその家族など、甲子園にいくためにの苦しさを知っている人たちは、その苦しさを知っているので甲子園常連校を応援するでしょう。

しかし、一般の方は「弱い者が強いものを倒す」ことを好む傾向がありますね。

これは、野球に限らず、どのスポーツにも該当します。

特に、競っている場面では、一気に進学校への応援が増します。

これは、特に思いれがなければドラマ性の高い方へ関心が移るという心理が働くからですね。

 

「文武両道」の肯定派と否定派

「文武両道」の肯定派と否定派を考える時、目的であったり、価値をどこに置くかで判断が別れると思います。

「学校なんだから、学業に力を入れるのは当然だ!」

と思いがちですが、そんなに簡単なものではありません。

あくまで極端な例えをすると、偏差値70の進学校と偏差値40の野球強豪高では目指しているものが違います。

それは、学校のクラブ活動に対する方針、クラブ活動を指導する先生の方針、学生の意思など、全ての野球をする環境が違うということです。

進学校は、あくまで学業第一で、出来る範囲で野球についても必死で頑張る。

一方の甲子園常連校は、野球第一で、甲子園に出場することが第一目標。中には、プロを目指している学生もいることでしょう。

だから、学校や指導者も学業よりも「甲子園に出場」することや、将来プロ野球選手になるための指導が優先されます。

 

目指す目標と「勉強スキル」であったり「野球スキル」が異なると選択肢が変わってくるのは仕方がないことだとも言えます。

 

環境が違うと選択肢も変わる

ここで、この記事の原点である、「文武両道はありえない」という発言を思い出してみましょう。

「文武両道はありえない」という発言をしたA高校やA監督を取り巻く環境だから、このような発言をしたいうことなんですね。

どのような環境かというと、この監督の学校は、監督が就任した2005年当時は荒れていて集団万引きでなどの不祥事で出場停止処分になったり、マナーがなっていなかったりと、野球が上手い下手を語ることすら出来ない状態だったとのことです。

 

随分昔の話になりますが、人気ドラマだった「スクールウォーズ」のようなものですね。

荒れた学校のやる気のない生徒たちを熱血教師が引っ張って全国優勝に導くという実話をもとにしたドラマでした。

熱血教師が引っ張って情熱を傾けるから生徒たちは最初は嫌々ながらも先生についていきましたが、生徒の自主性に任せていたらどうなったでしょう。

 

今年の夏の甲子園に出場した進学校の監督が共通して語っていたのが「選手の自主性を尊重している」ということでした。

要は、練習から監督があれこれ細かい指導は行わないということで、選手達は自分達で考えて行動することが出来るということです。

しかし、A高校の生徒さんに進学校と同じように自主性に任せたらどうなるでしょう。

言うまでもなく、練習をさぼり、手を抜いた練習をすることが予測できます。

もしかしたら練習すらしないかもしれませんね。

 

「甲子園出場を目指す」という同じ目標を掲げた場合でも、野球をする選手、学校、設備、先生、家庭など、取り巻く環境でどの様な方法でゴールである甲子園出場を勝ち取るのかという選択肢は変わるということです。

 

このように考えると、「文武両道はありえない」といったA監督の発言を否定することは出来ないのではないでしょうか。

選手や選手の家族も納得の上でA高校のA監督の元で野球をやっているんですからね。

 

ビジネスも環境が変わると選択肢が変わる

ここまで、2017年の夏の高校野球で注目された発言を題材に話を進めてきました。

A監督が甲子園に出場させるために選択した戦略は「野球漬け」にすること。

それも、選手の自主性に任せていたら進まないので、徹底した管理を選択したということです。

「管理」という言葉に拒絶反応を示す人も多いですが、管理しなくてもことが進むのであれば管理なんか必要ありません。

しかし、会社など、人が集まって一つの目的の達成を目指す組織体では、どうしても管理が必要で、管理の質次第で結果は大きく変わるのが現実です。

 

勝つための戦略

個人が企業に、中小企業が大企業にガチンコで戦っても勝てません。

ただ、同じ土俵で、同じ闘い方のガチンコで闘った場合です。

しかし、弱者は弱者なりの闘い方があります。

その代表的なものが「集中化」です。

戦える場所を絞って、持っている資源を全て集中的に投入する戦略です。

日本を代表する自動車メーカーであるトヨタと中小企業が真正面からガチンコで闘っても勝てるわけがありません。

しかし、シートであったり、エンジン内部の部品であったり、車を構成している部品の一部であったらどうでしょう。

実際、トヨタ車の車だけでなく、車の部品には中小企業の部品が多数使われています。

高校野球も同じです。

今回は学校に焦点をあてましたが、選手に焦点をあてると、選択する戦略も変わってきます。

甲子園に出場するという戦略を立てたとします。

この場合、甲子園で毎回優勝候補になるような強い高校に入ることが良い選択ではありません。

別に甲子園で優勝を狙うことが目標ではなく、甲子園に出場することが一番の目標だからです。

その場合、予選に参加する高校の数が少ない県、その中で強い高校に入って甲子園を目指す方が甲子園に出場出来る可能性は高くなります。

 

しかし、甲子園に出場して優勝するとか、甲子園に出場してプロ野球選手を目指すことが目標とする場合は、この戦略を選択したのでは目標には近付きませんので、違う選択肢が必要になるということです。

 

まとめ

他人からは納得出来ない選択だと思われたとしても、選択者が目的を達成するために採用した戦略である場合は、必ずしも間違ってはいません。

他人が理解できないからこそ、勝つための戦略だということも出来ます。

 

ただ、弱者が強者に勝つ場合は、弱者の戦略である「集中化」は不可欠な戦略になります。

 

環境は常に変化しています。

だから環境の変化に対応しつつ、その環境下で勝てると判断したところに持っている資源を集中投下することが目的を達成するために重要だということです。

 

 

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