人は自分の都合の良いように考える習性を持っている

普段生活する中で、「物事を考えたり、想像したり」という行動は仕事をしていれば当たり前のように行っていると思います。

ただ、同じ物事について考える場面があったとしても、どの位置から考えるかで導かれる答えは大きく変わってきます。

物事を考える場合、意識しないと人は自分の都合の良い方向から物事を考える習性があるので注意が必要です。

中には、常に相手のことを考える習性を持った人もいるとは思いますが、相手のことばかり考えるのも決して良い結果は導き出せません。

ビジネスを行う中でコミュニケーションやマネジメントが重要だというのは、同じ一つの目標に向かうとしても、人それぞれによって考え方や思いが異なるため調整が必要だということを意味しています。

この記事では、「ものの見方」に注目して話しを進めていきたいと思います

 

ある場面での一コマ

あるスナックの一場面での出来事。

このスナックではマスターとアルバイトの大学生の女性でお店を運営していました。

そこに気難しそうなサラリーマンが入ってきて椅子に座ると何やら深刻な表情をして手帳を見ながら「ビール」とだけ一言発し注文します。

アルバイト女性はその姿を見て、「いらっしゃいませ。ビールですね。今日は何かいやなことがありました?」と明るくお客さんに話しかけます。

するとお客さんは「ちょっと黙っていてくれ!」と苛立った声と表情で女性を睨んでいます。

その状況を見かねたマスターがお客さんのもとに駆け寄り話しを始めます。

するとどうでしょう。先ほどまで気難しそうな顔をしていたサラリーマンの表情が変わりにこやかな表情をみせています。

その姿を見たアルバイト女性は「人によって態度を変えるなんて最低!」と思うのでした。

その後もアルバイト女性の心の中は「あんなお客さん最低!」という思いは強くなるばかりです。

自分の都合の良い考えとはどこか

今のは、あるスナックの1場面を想像して書いたものですが、どこが自分の都合の良い考えだというのでしょうか?

ここでの登場人物は「スナックのマスター」と「女性アルバイト」、そして、「お客さん」であるサラリーマンの3名です。

お客さんのサラリーマンが来店する事から物語が動きます。

登場人物にはそれぞれ人格があり普段から重要だと思っていることは違います。

スナックのオーナーであるマスターとアルバイトの女性では、立場も違えば重要だと思っていることも違います。

また、お客さんについても、お客さんごとにスナックに来る目的は違います。

スナックのマスターやアルバイトの女性と話をしたくて来店したお客さんもいれば、一人でゆったりとした雰囲気の中で物思いにふけりたくて来店したお客さんもいます。

先ほどのスナックでの一場面ですが、 問題となる場面は次の2つです。

1.アルバイトの女性が接客した場面
2.マスターがお客さんの接客をした場面

1つ目の「アルバイトの女性が接客した場面」では、お客であるサラリーマン男性が気分を害して、アルバイト女性を睨んだのですが、これはお客さんが悪いのでしょうか?

2つ目の「マスターがお客さんの接客をした場面 」では、女性アルバイトを睨んでいたお客であるサラリーマンがマスターとの対話で笑顔を見せたのですが、これはお客さんが人によって態度を変えているのでしょうか?

1つ目の場面について文面だけを見ると、アルバイト女性は接客をしただけなので、お客さんが悪いような感じがします。

でも、お客さんがその日重要な仕事を抱えていて、気分転換のため一人でゆっくりと考え事をしたいと考えて来店していたらどうでしょう?

お店に入ってくるなり明るい表情で話しかけられて、「会話を強要されている」と感じたら。

 

しかし二つ目の場面では、気分を害していたお客さんはマスターと話すことで笑顔を見せます。

アルバイト女性からすると、「マスターだからお客さんは態度を変えた」と感じたかもしれません。

でも、マスターはお客さんの姿をみて経験上「そっとしておいた方が良い」と感じたかもしれません。

そう考えると、マスターがお客さんの元に向かい「ごめんなさい。うちのアルバイトがお客さんの様子を察しないで話しかけて」と謝っていたとも考えられます。

お客さんからすると、マスターの言葉を聞いて「こちらこそゴメン!今ちょっと仕事上で難しい問題を書かれていて考え事をしていたんだ!」と笑顔になったかもしれません。

 

原点にかえって考える

今回の題材を考える時、スナックという場面が重要となります。

スナックのオーナーであるマスターは日々の接客から、色々なお客さんの姿を見ています。

・こちらから話しかけた方が良いお客さん
・お客さんから話しかけてくるのを待った方が良いお客さん

また、スナックのマスターが重要だと思っているものとして、自分が経営しているスナックの役割を「それぞれのお客さんの目的を叶えること!」だと仮定するとスナックとして重視するものが明らかになってきます。

スナックでの出来事なので、スナックのマスターの考え方が一番重要で、従業員であるアルバイト女性はマスターの考え方をよく理解しなくてはいけませんし、マスターは女性従業員に対して、スナックの運営方針としてマスターの思いをしっかりと教育しておかなければなりません。

何か問題が起こった時、登場人物が多くなればなるほど、問題の所在はわかりにくいものです。

その場合、その場面で一番重要なこと、上記のスナックなら「それぞれのお客さんの目的を叶えること!」を議論の中心において、何が良くなかったのか、どうすれば良いのかをひとつひとつ日も解いていくことで真の問題が明らかになっていきます。

見る角度を変えると違ったものが見える

20年ほど前にベストセラーになったビジネス書に「7つの習慣」という本があります。

その中で、ある絵をみせて「何が見えるか」と質問する場面があります。

その絵は有名な絵で、人により「若い女性」にも「老婆」にも見える絵なのです。

この絵は、先入観によって同じ絵でも人によって見え方は異なることを教えてくれています。

特に日頃から人との接触が多く、人間関係で悩んでいる場合には、自分中心ではなく、相手の立場から考えてみることで、今までとは違った考えが思い浮かぶかもしれません。

自分を中心におくと、自分以外のことは全て悪く考えがちですからね

 

まとめ

この記事では、「人は自分の都合の良いように考える習性を持っている」ことを、先入観で物事の見え方が変わってくることをお伝えしました。

そして、「自分が正しい」という思いが強すぎると、解決出来る問題も解決できなくなることについてもお伝えしました。

少しでも参考になれば幸いです。

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